2003年11月23日 ゆうぽうと 簡易保険ホール

クレジット

指揮:デヴィッド・ラマーシュ/演奏:東京ニューフィルハーモニック管弦楽団

「バレエの情景」

音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー/振付:フレデリック・アシュトン
美術:A.ボールペール/ステイジド・バイ:ジュリー・リンコン

吉田都、パトリック・アルモン
奥田慎也、中尾充宏、冨川祐樹、中村誠
大森結城、楠元郁子、近藤義子、齊木眞耶子、大和雅美、濱口円香、斎藤美絵子、駒形祥子、難波美保、中村麻弥、伊藤真知子、中村恵子

とても美しい作品だった。女性コール・ドのブルーのチュチュ、プリンシパルの黄色のチュチュもかわいらしかったし、対比も綺麗。振付もクラシックバレエの本当に美しいところを抽出したかのよう。フォーメーションの数々もこの作品の魅力だったのに、かなり前の席で見ていたために堪能しきれなかったのがとっても残念。

吉田都は踊っているうちにどんどん調子が上がっていったようで、後半の音楽に合わせての細かいトゥさばきや、フィナーレ近くのパ・ド・ドゥは特にすばらしかった。彼女の踊りがもつ可憐さも堪能できたし、さすがの安定感。25分程度の演目1つでは物足りないという熱烈なファンの声を会場で耳にしたけど、私も心の中で頷いてみたりして。

パトリック・アルモンは初見。このカンパニーにはよく客演してるんだよね?とっても馴染んで見えたのは、カンパニーのイギリス色の強さもあるのかな。吉田都とのパートナーシップは、どちらが悪いってことではなく最初はあまりしっくりきてなかったように見えた。明日の公演はもっといいのではないかな。島添亮子との「パキータ」はとても合っていたように思った。

コール・ドは小柄な方から大柄な方まで。ダンサーと同じ目の高さのところで見たので身長差に敏感に反応してしまったけれど、とてもよく訓練されてフォーメーションは揃っていたので、見下ろす位置からならば何も問題なく堪能できたのではないかな。そして、大森・楠元の2人がとても光ってて素敵だった。


「レ・パティヌール」

音楽:G.マイヤベール/編曲:C.ランバート/振付:フレデリック・アシュトン
美術:W.チャペル/ステイジド・バイ:ジュリー・リンコン

ブルーボーイ:小出顕太郎
ブルーガール:大和雅美、難波美保
レッドガール:大森結城、楠元郁子
ホワイトカップル:中尾充宏、高橋怜子
カップルたち:中村麻弥、中村恵子、荻野曰子、山嵜由美、宮澤芽実、小野朝子(交替出演)、奥田慎也、冨川直樹、冨川祐樹、原田公司

「吉田都が踊るアシュトン」に魅かれて出かけたクチだったので、他の作品のことは失礼ながらあまり意識していなかったけれど、「レ・パティヌール」(スケートをする人々)は、このバレエ団にぴったりで楽しかったし、とても気に入った作品。こちらの衣装の色合いもとっても素敵でかわいらしかったし、なによりダンサーたちがとても小粋で楽しそうに踊っていたのがよかった。

特にブルーボーイの小出顕太郎は、テクニシャン向きの役をこれ見よがしでなく、ちょっと気取った感じで踊っていたのがツボ。ただ元気いっぱいなだけ目立ちたがり(の役)ではなく他のダンサーたちとも調和してたし演技も素敵。今までにも何度か見てるダンサーながら特に意識したことがなかったのだけど、ご無礼をお詫びしますわ。

「パキータ」

音楽:L.ミンクス/振付:マリウス・プティパ/美術:G.ハリス/演出:小林紀子

島添亮子、パトリック・アルモン
高橋怜子、大森結城、斎藤美絵子、大和雅美
楠元郁子、難波美保、中村麻弥、伊藤真知子、濱口円香、駒形祥子、勝又智恵子、金田由美子、中村恵子、荻野曰子、近藤義子、山嵜由美、宮澤芽実、齊木麻耶子、松居聖子、金子緑(交替出演)

島添亮子は美しく踊る人ですね。確か「ソリテイル」で絶賛されたんだよね。先日の新国立「THECHIC」の「インC」でも見ているハズなんだけど、なんだか舞い上がって見てたせいか、情けないことに全く記憶にない。こういうキラキラしただけの作品だけでなく、他のものも見てみたいものです。

演奏の東京ニューフィルハーモニック管弦楽団は、最後の「パキータ」でちょっと危ないところがあったけど、まずまずの熱演。ラマーシュさんの指揮にABT以外で思いがけず再会できたのは嬉しかった。それと、パンフレットの小林紀子/マイケル・ブラウン(衣装コンサルタント)/山野博大の座談会は興味深かった。他のカンパニーもカラーじゃなくても豪華じゃなくてもいいから、こういうお話が読めるパンフを格安で出してくれたらいいのにな。