2004年6月8日 文京シビックホール

クレジット

振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ、コンスタンチン・セルゲーエフ/音楽:P.I.チャイコフスキー/舞台装置:セミョーン・パストゥフ/衣装:ガリーナ・ソロヴィヨーフ
指揮:アレクサンドル・カントロフ/演奏:サンクトペテルブルグ劇場管弦楽団

キャスト

オデット/オディール:イリーナ・コレスニコヴァ
ジークフリート王子:ユーリ・グルヒフ
ロットバルト:ディムチク・サイケーエフ
王女(ジークフリードの母):スヴェトラーナ・マルコワ
家庭教師:ウラジーミル・ゼンジーノフ
道化:ドミトリー・シェフツォフ


感想

懸賞でペアチケットが当たり、急きょ見に行くことになりました。席1つ空けちゃって申し訳ないなーと思いつつ1人で出かけましたが、会場は半分位空席・・・。オケのみなさんのフクザツな表情を見て、気の毒なような申し訳ないような気分になりました。平日の18時開演というのは非常に行きにくい設定で、これを30分おくらせるだけで客の入りはだいぶ違ったのではないかしら。招聘元にはもう少し考えてほしかったです。

イリーナ・コレスニコヴァは、そーですね、わかりやすい演技で台詞が浮かんで見えそうな程。「踊る女優」というキャッチフレーズ(?)も頷けます。手脚があと少し細長いと更に白鳥向きなのにーと思いましたが、それはロパートキナの印象が鮮烈すぎたのかもしれません。いずれにしても、このカンパニーにおいて彼女の存在感は突出してます。唸るほどの超絶技巧を見せるワケではありませんが踊りの軸がしっかりして安定していましたし、ドラマティックなオデット/オディールで、見られてよかったです。80年生まれという若さなので、今後どんなダンサーになっていくのか興味もあります。また見られる機会があるといいなー。

ジークフリート(ユーリ・グルヒフ)はスタイルのよいダンサーだと思いますが、ちょっと線が細くて重心が高いせいか、サポートなどは見てて少しハラハラしました。当人同士は全然問題ないのかもしれませんけどね。純情ジークフリートの風情で、オデット大好きモードのロットバルト(ディムチク・サイケーエフ)とはいろんな意味で対照的でした。

そのロットバルトはなかなか面白いキャラで、つい応援してあげたくなりました。個人的にはロットバルトはセクシーな男前ダンサーに踊ってほしいのですが、このロットバルトの「老いらくの恋」的(ん?失礼かなー、もしかして)熱烈さもよかったです。っていうか、この王子にセクシー男前ロットバルトだと、ロットバルトが勝ってしまうか。道化(ドミトリー・シェフツォフ)のバネの効いた踊りにも楽しませてもらいました。

他に、名前はわかりませんが、パ・ド・トロワの女性の片方がとても印象的でした。柔らかい上体とアームスにうっとりしました。招聘元はキャストをちゃんと発表してほしいです〜。白鳥の群舞や舞踏会の民族舞踊はちょっと物足りなかった、かな。

プライベートカンパニーで設立10年目、ということを思えば文句をつけるのも気の毒ではありますが、チケットの価格設定からすれば、もう少しがんばってほしいかも。ただ、衣装と装置の豪華さは噂にたがわず素晴らしくうっとりさせてくれたので、それは本当に眼福でした。ワタクシ的には、招待券で見せていただいた事でもあるし満足できる公演だったと言えます。