noimage

著者:著者:野崎韶夫
発行:(1993.11)

中古で入手。自伝的なお話かな?と勝手に思っていたのですが、どちらかというと自分の娘をバレエの世界へ送り込もうと考えている母親への手引書、にも読めるかな。「自分の経験をふまえたバレエ教育のあるべき姿」と「様々なスタイルのダンスの説明」などなど、バレリーナになりたい小さな子が読むには難しすぎる本だし、たぶん母親向けかと。

フォンティーンの母親が娘の子供時代のことについて書いた手記も入っているのですが、この母親にしてこの娘あり、というか、フォンティーンの資質を認めてあるべき方向へと正しく導いたのは母親の力に他ならないのだと痛感しました。もちろん本人の努力も大きいことはわかっていますが、バレエのように子供時代から正しい訓練が必要な場合、家族の尽力というのは本当に大きいですものね。

そして学校を選ぶ大切さも書かれていましたが、イギリス(そしてその後はアメリカ、中国でも)ですら厳しい目で学校を選ぶ必要があるというのに、日本でならどれだけ大変か。(「ユカリューシャ」で斎藤友佳理さんも学校を選ぶ大切さを力説されていましたね)幼稚園の教室で放課後に開かれていたバレエ教室に数年間通ったことのある私も、その点はよくわかります。まぁ、私にはあれくらいの所が相応しかったのかもしれませんけどね。

時代も変わってきているし、違う国での話なので、バレリーナ予備軍のお母さまが今読んだとしてどれくらい参考になるかはわかりませんが、私としてはフォンティーンの気品の一端に触れたような読後感でした。