Round About The Ballet

著者:William Cubberley, Joseph Carman , Photographs by Roy Round
発行:Limelight Editions(2004.11)

ニューヨーク・シティ・バレエとアメリカン・バレエ・シアターで活躍するダンサー15人をフューチャーした本で、ダンサーのバイオグラフィーや経歴を紹介する文章とインタビュー、ロイ・ラウンドによる写真で構成されています。立派で手に取るとずっしり重いボリュームのあるハードカバーですが、写真集というよりはインタビューを楽しむ本かもしれません。

ニューヨークを代表する2つのバレエ・カンパニーで活躍するダンサーたちですが、その出身地は様々なのでその辺は興味深く読めると思います。インタビューの内容は、ダンサーがよく聞かれる質問だろうというものも多いので、ファンの人なら知ってる事も多いかもしれませんけどね。

ロイ・ラウンドは著名なバレエ写真家らしく、40年のキャリアがあるそうです(本人が「アリシア・アロンソからスヴェトラーナ・ザハロワまで」と本書で書いています)。確かABTのサイトにあったギャラリーに彼の写真もあったと思いますが、私個人としては好き!と言えるタイプの写真を撮る人ではないようでした。商業写真家のような印象を受けるものもあるし、基本的にスタジオで撮られたものより舞台を切り取った写真の方が好きなので。

ゴメスの「クリア」やイーサンの「放蕩息子」、ヒュッベの「アポロ」、ウェーランの「夢遊病の女」の写真はとてもよいと思います。(被写体の魅力が大きいのか?・笑)ミルピエやエヴァンス、コウロスキーも本人の魅力が伝わってくる写真で好感が持てます。でも、もしかしたら写真家本人が一番大好きなのはジュリーなのかなーと思ったり。オーロラの写真をお花で飾っちゃうところなんて、なんというか言葉に困ります(笑)。ジリアンの写真とかはちょっと本人が気の毒になる気もするんですが、本人のメイクのせいもあるかも。まぁ、彼女の強さは出てると思いますけども。

紹介されてるダンサーと、撮影された衣装は以下の通り。

  • マクシム・ベロツェルコフスキー(衣装:「ドン・キホーテ」「海賊」)
  • アンヘル・コレーラ(衣装:「テーマとヴァリエーション」「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」)
  • イリーナ・ドヴォロヴェンコ(衣装:「ロメオとジュリエット」「ドン・キホーテ」)
  • アルバート・エヴァンス(衣装:「レッド・エンジェルス」)
  • マルセロ・ゴメス(衣装:「ジゼル」「クリアー」)カルメン・コレーラも一緒に
  • ニコライ・ヒュッベ(衣装:「アポロ」「夢遊病の女」)
  • ジュリー・ケント(衣装:「眠れる森の美女」「ジゼル」「ロメオとジュリエット」「白鳥の湖」)
  • マリア・コウロスキー(衣装:「ダイアモンド」「10番街の殺人」)
  • ウラジーミル・マラーホフ(衣装:「ラ・バヤデール」「ジゼル」)
  • ベンジャミン・ミルピエ(衣装:「ハレルヤ・ジャンクション」「ダンセズ・アト・ア・ギャザリング」)
  • ジリアン・マーフィー(衣装:「白鳥の湖」「ディヴァージョン・オブ・エンジェルズ」)
  • ジェニファー・リンガー(衣装:「眠れる森の美女」「イン・ザ・ナイト」)
  • ジェニー・ソモギ(衣装:「ダヴィッド同盟舞曲集」「愛の歌」)
  • イーサン・スティーフェル(衣装:「放蕩息子」「ジゼル」)
  • ウェンディー・ウェーラン(衣装:「ブラームス=シェーンベルク四重奏曲」「くるみ割り人形」「夢遊病の女」)