2005年8月7日 新国立劇場オペラ劇場

クレジット

指揮:堤俊作/演奏:ロイヤルメトロポリタン管弦楽団

第1部

デフィレ

日本ジュニア・バレエ

演目の中盤で、舞台上手側で踊っていた方のリボンがほどけちゃったんですよね。しまいにはシューズから外れてしまった?ようで、リボンだけ床の上に残して踊り続ける女の子。見ているこちらがドキドキしましたが、無事踊り終えてほっ。そういう時の舞台マナーもみんなしっかりしてるのねー、と変なところで感心しちゃいました。

「グラン・パ・クラシック」

振付:V.グゾフスキー/音楽:D.F.オーベール

前田新奈/梶原将仁

前田さんすばらしい〜。気品があって、見ているこちらまで晴れやかな気分になりました。衣装がまた素敵。地色がすみれ色で金の模様がびっしり入ったチュチュがよくお似合いでした。梶原さんはどこかで拝見しているような気がするのですが、ちょっと不明。もしかしたら初見だったのかも。サポートはよかったと思います。腕にもう少し表情がある方が、個人的には好みかなー。

「眠れる森の美女」第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ

振付:M.プティパ/音楽:P.I.チャイコフスキー

真忠久美子/マイレン・トレウバエフ

真忠さん、今日はとても不安定でした。アイボリーがかった白地に金のアクセントの入った品のあるチュチュがとてもよくお似合いだったのですけれどね。トレウバエフくんは純白に銀のアクセントの衣装。不安定な真忠さんのサポートに集中していたのか、アダージオはちょっと精彩を欠いていたように思いました。彼は先日の海賊の方がのびのび踊っていた気がするなー。

「ラ・シルフィード」第2幕よりパ・ド・ドゥ

振付:A.ブルノンヴィル/音楽:H.S.ローヴェンスヨルド

島田衣子/逸見智彦

すばらしかったです!島田さんはのびのびと踊っていて、これぞシルフという感じ。愛らしくて、ジェームスじゃなくてもついて行きたくなるよねー、という感じ。そして逸見さん!なんて素敵なの〜。ブルノンヴィルもイケるのですね〜。とても楽しそうに生き生きと踊っていたし、タータンチェックの衣装もよくお似合いでした。とても絵になる組み合わせで、たっぷり楽しませていただきました。1つものすごーく残念だったのは、暗いステージにライトで模様が出来ていて、茶色のソックス姿の逸見さんの脚が(上から見ると)ほとんどよく見えなかったこと。せっかくの脚さばきなのにー。


「ライモンダ」第3幕パ・ド・ディスより

振付:M.プティパ/音楽:A.グラズノフ

宮内真理子/法村圭緒

最初のヴァリエーション以外は志賀さんたちと一緒だったようです。宮内さん、艶やかですよねー。ハンガリーのお嬢さんというよりも、気っぷのいい姉御、みたいな存在感。気迫が感じられる踊りでした。ガラだからこれも「あり」だよねー、ホレボレしました。きっと10月の新国立「ライモンダ」夢の場では、また違ったライモンダを見せていただけるのでは、と期待。法村さんは初見かな。ジャンの衣装(ボリショイのものに近い?)がお似合いで、ノーブルでした。ヴァリエーションはちょっとお疲れ気味に見えましたが、宮内ライモンダのよいナイトという感じ。よい組み合せだったと思います。

「ホフマン物語」第2幕よりパ・ド・ドゥ

振付:P.ダレル/音楽:J.オッフェンバック

田中祐子/森田健太郎

田中さんは初見でした。お顔立ちとか映像でちらっと拝見した感じではそんなに好みのタイプではないと思っていたのですが、首からアームスへのラインといい脚のラインといい、正しく訓練されました、という感じの美しさで見とれてしまいました。それに、止めるところはきちんと止める、流れるところは美しく流れる、という動きの美しさもすばらしい。森田さんも安定していて、2人で端正に踊っていました。ベテランの安定感を見せつけられた、といったら怒られる?でも、本当にすばらしかった。ただ、こちらも床に照明で細かい模様を散らしたような効果を出していたので、暗めの舞台に黒い衣装の森田さんの踊りのラインはあまり堪能できず残念でした。何となくブラックスワンを思わせる衣装でしたが、あれは「ホフマン物語」の中のどんな場面なのでしょう?それがわからなかったよー。(パンフに場面の解説がないなんて信じられない〜)

第2部

「内_uchi/外_soto」より「内uchi〜I have loved but...」

振付:リン・チャールズ/音楽:アディエマス"Amate Amaye"

酒井はな/西島千博

今日の演目は男女の別れを題材にとったもののようで、「外」みたいなコミカルさは皆無のシリアスバージョンでした。最終日に「外」を持って来た方が盛り上がったかもねー。というか、今日もそちらが見たかったです。先に「外」を見た上で「内」を見るのと、「内」だけを見るのでは受け取り方が違うかもしれませんね。はなさんは赤いドレスが、西島王子は黒シャツ黒ズボンで、シャツの内側にちらりと赤いシャツが見える衣装。

「海賊」第2幕よりパ・ド・トロワ

振付:M.プティパ/音楽:R.ドリゴ

下村由理恵/佐々木大/長瀬伸也

なんと下村さんが初見の私。長瀬さんも初見でした。下村さん、余裕ですねー。音と戯れつつサクッとテクをこなす余裕。そして圧倒的な華やかさ。もっと見ていたかったです。佐々木さんはお元気そうで一安心。以前見た時は「すごいけど荒っぽい?」と思ったのですが、今回は丁寧かつすごい、になっていました。一応佐々木さんがコンラッドだったんじゃないかな?と思うのですが、コンラッドの衣装なんてお持ちじゃないよね(笑)、で、長瀬さんと2人ともアリっぽい衣装。長瀬さんは少々奴隷っぽさが不足しているようではありましたが、テクニシャン2人に負けないテクを折り込んでブラボーをもらっていました。3日間で一番観客の反応が熱狂的だった日本人組だったんじゃないかな。

「ラ・バヤデール」幻影の場よりグラン・パ・ド・ドゥ

振付:M.プティパ/音楽:R.ドリゴ

アナスタシア・チェルネンコ/デニス・マトヴィエンコ

今日もマトヴィエンコは絶好調でした。ダンサーとして一番いい時期なんでしょうねぇ。見ているこちらを幸福な気持ちにしてくれるのはさすが、なんですが、やっぱりあの衣装が・・・。チェルネンコは初日よりは少々よかったかな?ただ、あのヴェールのヴァリエーションで、ピンっとヴェールを張ってサポートしなくちゃいけない不安定さはねー・・・。彼女、脚は本当にきれいだと思うんですけど。つい辛口になってしまうのは申し訳ないと思うのですが、その分期待もしています。彼女は恵まれたプロポーションを持っているのですから、よい先生についてたくさんお稽古をして開花していってほしいと思います、ホント。

「カルメン」よりパ・ド・ドゥ

振付:R.プティ/音楽:G.ビゼー/照明監督:ジャン=ミシェル・デジレ

ルシア・ラカッラ/シリル・ピエール

絶品でした。初日よりよかったと思いますし、物語の世界にぐーっと引きこんでくれました。毎日書いているような気がしますが(笑)シリル・ピエールはピンでいると物足りなさがあるんだけど、ラカッラが出てくると「相手は彼しかいない!」と思うんだよねー。いいもの見せてくれてありがとう。

「若者と死」

振付:R.プティ/音楽:J.S.バッハ/振付指導:ルイジ・ボニーノ/照明監督:ジャン=ミシェル・デジレ

スヴェトラーナ・ザハロワ/イーゴリ・ゼレンスキー

昨日は赤いカーテンがきれいに広がっていなくて興ざめだったのですが、今日はちゃんとなっていました。昨日も一昨日もタバコにうまく火がつかなかったザハロワ、今日は思いっきり火に顔を近づけて真剣になっていましたよー。美しくなかったです・・・それなのにちゃんと点かなかったように見えた(泣)。結局2人とも、振りをなぞるだけとまでは言えないけど、プティのスタイルを吸収消化して自分の血肉にするところまではいかなかったようでした。3日間「若者と死」じゃなくて、1日くらいこの2人の組み合せで「シェヘラザード」とか見てみたかったなー。

フィナーレ

今日も「海賊」の曲。まぁ、なんとなく会場も盛り上がっていたのでいいのかも・・・3日間、楽しませてくれてありがとうございました。

そうそう、3日間通してなんか可笑しかったのが、男性陣のレヴェランスというか会釈というか。「海賊」の曲で登場した後全員でご挨拶をして、1組ずつ前に出てご挨拶をして、今度は女性陣が前に出てご挨拶をして、その後に出てくる男性陣のご挨拶(説明長過ぎる・・・)。普段は女性が一緒で「女性を舞台の一番前までエスコートして2、3歩下がって控えめにお辞儀」がお約束の男性陣。だからして男性陣だけで出てきても、お辞儀の前にみーんな2、3歩下がるんだよね。それが妙にツボに入ってしまって。こんなことで受けてたのは私位でしょーが、最後ににんまりして帰宅できて嬉しかったです(笑)