2005年12月23日 新国立劇場オペラ劇場

クレジット

振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ/音楽:P.I.チャイコフスキー/台本:マリウス・プティパ/改訂振付:ワシリー・ワイノーネン/演出:ガブリエラ・コームレワ/舞台美術・衣装:シモン・ヴィルサラーゼ/照明:ウラジーミル・ルカセーヴィチ/舞台美術・衣装制作:マリインスキー劇場
指揮:ボリス・グルージン/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団/児童合唱:東京少年少女合唱隊

キャスト

マーシャ:西山裕子
王子:レオニード・サラファーノフ
ドロッセルマイヤー:ゲンナーディ・イリイン
シュタリバウム:内藤博
シュタリバウム夫人:湯川麻美子
フランツ:大和雅美
道化:吉本泰久
人形:高橋有里
黒人:マイレン・トレウバエフ
おじいさん:嵐一正
おばあさん:杉崎泉
2組の紳士、淑女:西川貴子、楠本郁子、陳秀介、冨川祐樹
ねずみの王様:市川透
くるみ割り人形:八幡顕光
歩兵隊長:キミホ・ハルバート
雪の精ソリスト:厚木三杏、寺島ひろみ
スペイン:西川貴子、冨川祐樹
東洋:大森結城、神部ゆみ子、千歳美香子、深沢祥子、堀岡美香
中国:さいとう美帆、江本拓
トレパック:丸尾孝子、楠本郁子、貝川鐵夫
パ・ド・トロワ:高橋有里、大和雅美、グリゴリー・バリノフ
ばらのワルツ ソリスト:真忠久美子、厚木三杏、川村真樹、内冨陽子、陳秀介、中村誠、冨川直樹、マイレン・トレウバエフ


感想

3連休初日だけあってお子様連れ率高し。
西山裕子さんはとっても素敵でした。可憐で優しい少女という感じの1幕もよかったし、王子へのほんのりとした憧れとか3幕でのピンクのチュチュ姿のはれやかさ、それが全部キャラとして筋が通っていて(1人の少女の成長過程と思える、というか)品が良くてとても好みでした。サラファーノフくんとの見た目のバランスもよかったと思います。彼、いかにも「マーシャが見る夢の中の王子様」と言った佇まいですね。2人の並びは夢物語さながらで、今日のバレエを見た小さなレディたちは今夜よい夢が見られるのではないかしら(笑)。

ただ。パ・ド・ドゥは息がぴったりという訳にはいかなかったようで、ちょっと不安定だったみたい。サラファーノフくんがいっぱいいっぱいだったのか、西山さんが調子を崩したのか、それとも合わせ足りなくてまだしっくり来ないのか、ちょっとわかりませんが。ヴァリエーションは2人ともよかったから、時間が足りなかったのかも。きっと25日にはもっと素敵なパ・ド・ドゥになるでしょう。

サラファーノフくんもたぶん初見だったと思います。ファジェーエフが憧れのお兄様風だったのに対し、サラファーノフは少々いたずらっ子の面影を残す王子といった感じ。体つきも細いし実際若いんだろうけど、ファジェーエフがしっかりまとめてきたのと比べると、少しだけまとめきれなかったようにも感じました。初お目見えの劇場で多少力も入っていたのかもね。ファジェーエフがあまりにツボだったので、サラファーノフにも同じものを期待してしまった私の見方のせいかも。

他に今日拍手喝采をもらっていたのはトレパックの貝川さんとパ・ド・トロワのバリノフくん。先日の市川さんのトレパックも個人的にはすごく好きだったけど、貝川さんはギュンギュン回りまくっていたからねー。バリノフくんはいつ見ても高いレベルで安定していて大好きです。雪の精たちの場面もよかったです。上から見るとフォーメーションの美しさがよくわかるし、かなり揃ってきたとも思いました。。ソリストは厚木三杏さんと寺島ひろみさんで、遠藤睦子さん/西山裕子さんの並びとはまた別の味わいでした。寺島さんのジュテは本当にふわっと高く上がるので見ていて幸せな気持ちになりますね。スペインで大森さんが出ていましたが、これは振付が退屈だよねー。大森さんが踊っても湯川さんが踊っても途中で飽きる。中国では江本さんが吉本さんに負けないようにジャンプ!していましたが、軍配は吉本さん(笑)。

両日同じだったキャストでは、好々爺のドロッセルマイヤーを演じたイリインさんと、ねずみの王様の市川さんのキャラも新国「くるみ」ならではで、ほっとしました。2度見てもやっぱり演出には納得できなかったので(笑)次回上演する際には、もう1度よく演出を練り直していただきたいものです。期待していまーす。