ABTのMETシーズンが終わってから既に1ヶ月半経過して秋シーズンのキャストも出ている時期ですが、METシーズンに会場で販売されたABT Souvenir Book、現地に見に行った方のご厚意で私も入手することができたので、その感想を残しておきますね。

見る前は「Souvenir Bookとは何ぞや?」状態だったのですが、前半が2006年METシーズンで上演するレパートリーのイメージフォトと解説、後半がダンサーの写真という感じでした。

撮影はファブリツィオ・フェリさん。アレッサンドラ・フェリのダンナさまでイタリアでは有名なファッション・フォトグラファーなのだそうです。その為か、よくある「バレエ写真」とは全く趣きの違う写真になっていてとても面白い。写真家がバレエの側に近寄るのではなく、バレエとダンサーを自分の領域へ招き入れちゃった感じ。光線の使い方というよりは影の使い方が巧みで、肌や布地の質感の出し方が艶かしい。

本の中にはABTダンサーの写真が登場する広告も入っていていますし、ゲストダンサーはフェリさん以外の方による写真が掲載されていたりするのですが、そういう「フェリさん以外」の写真と彼の写真との差は明らかです。彼の写真に埋もれた他のバレエ写真はライトの使い方が大雑把だったり質感が貧弱だったり。もちろん、この写真集の中にあるからそう見えるのであって、他の用途でどちらが適して見えるは別なんですけどね。

前半のレパートリーのイメージフォトも一筋縄ではいきません。「バレエの目」で見ると不思議な感じで突っ込みいれたくなるのですが、ドラマティックではある。切り取り方がユニークで新鮮でした。あまり細かく書けなくてすみませんが、「バレエBooks」の方に記載する時には、もしかしたら加筆するかも。

後半のダンサー写真は、プリンシパルには見開き2ページが与えられています。ダンサーの写真というよりも女性として男性として魅力的に撮られていて素敵。シーズン開幕と同時にプリンシパル昇進となったデヴィッド・ホールバーグは、残念ながらソリストとしての紹介。ソリストとコール・ドは職位別性別ごとに見開き2ページで集合写真での紹介。なぜかホールバーグは女性ソリストのページにも後ろ姿で跪いて登場しているし、男性ソリストのページではステラ・アブレラがホールバーグに片手リフトされてます(笑)。

・・・という訳で、この本についてのエントリーがあるPonさんの「Applause Applause!」とnaomiさんの「la dolce vita」へリンクを張っておきますね。本の表紙などについてはお二方のblogでご覧くださいませ。