- 2008/01/21 18:30
- Category: 本のレビュー
- Tag: ManuelLegris, review
発行:阪急コミュニケーションズ (2007/12/19)
商品の寸法:17.6 x 13.4 x 0.8 cm
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美しい写真とマニュエル・ルグリの言葉で構成された本。DVDのトールケースより少し背が低いコンパクトなサイズの本ながら、ハードカバー。そして、装丁と本の中味のレイアウトも素敵。写真と文章とが互いに引き立て合っています。
まず最初に目を惹くのはガルニエ宮の美しい写真の数々。溜め息が出る程です。このガルニエ宮の写真は音楽写真家・木之下晃氏によるものだそう。多用されたゴールドの その色の内側に光を含む柔らかく暖かな色味、施された装飾の細かい部分までも、美しく切り取られています。
次に、ルグリがレパートリーを踊る写真が(若い頃の写真が多め)続き、そして『心の扉を開いて……』と題されたルグリのコメント。バレエを始めたきっかけや学校時代の想い出、エトワールの一日、パートナーや振付家のこと、引退後のことなど、彼の言葉が並んでいます。ですます調に訳されているのですが、ルグリほど”ですます調”がしっくりくる人も珍しいかも、と思ったり。
ここにはモノクロームのルグリの写真(ガルニエ宮内で撮影されたものやリハーサル写真など)も並んでいるのですが、ルグリの比類ない美しいラインを堪能するのにぴったりな「椿姫」からの写真(Tシャツ+ジャージ姿だけど)があったのは嬉しかったです。若い頃のルグリの写真を見ると、ちょっとジュード・ロウを彷彿とさせるものがあるなーと思いました。
『エトワールのバックステージ』と題された部分には、ルグリの楽屋の各コーナーを捉えた写真、フォワイエや衣装部屋などの写真が。ルグリの楽屋は整頓されていて、とても居心地が良さそうでした。ワーグナーのあとに流行りのロックを聴くこともあるという彼の「音楽にヒエラルキーはないよ」の言葉も印象的。
そして最後に『ルグリ・バレエ・レパートリー』。彼のレパートリーから20作品をルグリ自らが解説。選ばれたものはパリ・オペラ座独自のもの、そしてルグリ自身に振り付けられたり初演したものが中心になっているようです。本の紹介には”ルグリ・ファンならずともバレエの入門書としても最適です”とありますが、バレエの入門書というよりも”パリ・オペラ座バレエの入門書”という方がより合っているかな。
価格が高いと感じるかそうでもないかは、ルグリ自身やパリ・オペラ座、写真の美しさなどにどれくらい重みを置くかによって変わるでしょう。私は本にも価格にも不満はありませんが、1つだけ物足りない事がありました。それは、できればルグリが話したor書いたであろうフランス語も併記してほしかった、という事。もちろん私はフランス語は解しません。でもファンの方にとっては、彼が話した言葉そのものに触れたい人もいると思うんですよねー。上の方で「ですます調のルグリ」に触れましたが、翻訳された日本語だけでは、薄いヴェールを通して向こう側を見ているようなもどかしさを感じるのです。
フランス語を併記すると、本のサイズは倍かそれ以上になるかもしれません(日本語だけでも、かなり小さなフォントになっていますし)。必然的に価格も上がる訳で、この価格で収める為には仕方なかったのかなーとも思うのですが。それならいっそ豪華本にして出してくれても、ファンの人は喜ぶのでは...というような事を思いました。
手頃なサイズでそう重くもないので、鞄に入れていつもルグリと一緒、も素敵でしょうね。私も時々手に取って美しい写真を眺める事になるでしょう。
(2008.01.18 記)
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![[フィガロブックス] マニュエル・ルグリ パリ・オペラ座バレエへの招待状 (FIGARO BOOKS)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41lv0LOuq%2BL._SL160_.jpg)



