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2008年1月 Archive
レビュー「American Ballet Theatre: The First Fifty Years」

発行:Dewynters PLC (1989)
商品の寸法:11.7 x 9.1 x 0.5 inches
|amazon.com|
先日アニー・リーボヴィッツ「Dancers」のレビューを上げましたが、やはり我慢できずに(笑)この本を取り寄せてしまいました。amazon.co.jpには商品データがありませんが、amazon.comでは上に紹介したリンクの他いくつか同じタイトルのものがマケプレ出品されています。
さて、タイトル通り、この本はアメリカン・バレエ・シアターの創立50周年を記念して作成された本のようです。一昨年、ファブリツィオ・フェリ氏の撮影によるABTのスーベニアブックが出版されましたが、これもその体裁に近いです。実際、後半部分のクレジットには「Souvenir Book」の記載もあり。
上のamazon.comのリンク先にはこの本の表紙の画像(カスタマー・イメージのため当欄には取り込めず)がありますが、バレエスタジオに設えた写真撮影用のセットでダンサーたちが談笑しながらその時を待ち、一人バリシニコフだけがカメラの方を見て微笑んでいます。
本の構成は、前半1/3(いや2/5くらいかな)が創立以来の歴史を紹介した文章と写真、残りが当時のABTのダンサーたちをリーボヴィッツが撮った写真、となっています。広告以外は全てモノクロームですが、不思議に物足りなさがありません。前半には当時のカンパニーメンバーの他にもルシア・チェイス、ノラ・ケイ、アントニー・チューダーからカルラ・フラッチ、エリック・ブルーン、ナタリア・マカロワ、フェルナンド・ブフォネス、、、といった面々も登場。ざっとABTの経歴をふり返るのによい感じです。
でも、当時の芸術監督であったバリシニコフが力を入れたのは、後半のポートレイトだと思うんですよね。一言で言ってゴージャス!各プリンシパルには見開き分のスペースがあり、ソリストには各1ページ、コール・ドは全体で4ページかな?たくさんのスポンサーが衣装や宝飾品を提供して撮影されたプリンシパルの写真は、そのままスポンサーの広告写真になり得ます。実際使った事もあるかもしれないな、と思うくらい素敵。
驚いたのは、芸術監督のバリシニコフとダンサーだけでなく、Artistic Associatesであったケネス・マクミラン(!)とトワイラ・サープもポーズを取って写っていた事。マクミランがハンチングかぶってタートルセーター+スーツ+コート+マフラー姿で木に寄りかかってこちらを斜めに見ている写真なんて、そうお目にかかれるものではありません!素敵でしたよー。
プリンシパルのページには、スタイリッシュなポートレートにプロフィールや彼らの言葉が添えられています。ヴィクター・バービーの男前度にクラクラし、フェリのゴージャスな美女っぷりに目をみはり...。見ていて気付いたのですが、ABTの来日公演チラシなどで使われていたタキシード姿のケヴィン・マッケンジーの写真やギョーム・グラファンが引退するまで使っていたプロフィール写真はこの時に撮影されたものだったのですねー。
この時のABTにはアンドリス・リエパやロス・ストレットン(ロイヤルの芸術監督を解任後にメラノーマで2005年死去)もいたんですね。日本人の血が半分は言っているマリアナ・チェルカスキーは着物を着て(たぶんアメリカ人にはそう見えると思います)正座した写真なんかもあり。
ソリストは1ページに4枚程度の写真で構成。それぞれ顔を含む身体のパーツが切り取られています。イーサン・ブラウンが精悍でいい顔してました。コール・ドは何て表現したらいいか難しいのだけど、たぶんズラーっと並んだ彼らを端から数人ずつダブるように撮影していて、それをコラージュした感じ。この中には写真家になったロザリー・オコナー、パリッシュ・メイナード、現デンマーク・ロイヤルのケネス・グレーヴェ、サンドラ・ブラウン、キース・ロバーツ、ジュリー・ケント、アシュリー・タトル、チャールズ・アスケガードなどの姿がありました。
アニー・リーボヴィツだからこそ撮り得た写真だと思いますが、そこにABTのダンサーたちの個性が乗って、思わず微笑んでしまう。バリシニコフ1人が目当てだと写真はそう多くありませんが、私としては買って大正解の本でした。
(2008.01.22 記)
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ニューイヤー・コンサートDVD/TDKコアの社名変更
ジョルジュ・プレートルが指揮した今年のウィーンフィル・ニューイヤー・コンサートのDVDも2月20日に発売となります。私は誤って録画を消してしまったので、、、どうしようか考え中。アンコールの「美しく青きドナウ」の演出もよかったし、公演自体もけっこうよかったんですよね。NHKで再放送してくれたら嬉しいなぁ。
- ニューイヤー・コンサート2008|amazon.co.jp|HMV Japan|楽天市場|楽天ブックス|
なお、このDVDは海外版もリージョンフリーなので、字幕や日本語解説等不要な方は海外版も選択肢にどーぞ。
- New Year Concert 2008|amazon.co.jp|HMV Japan(1/25)|amazon.com|
なお、これは珍しい事のように思うのですが、TDコアから低価格DVDが発売となります。声楽/管弦楽などが多くてバレエは含まれていないのですが、2002年ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサート(小沢征爾指揮/ウラジーミル・マラーホフ出演)と2003年ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサート(ニコラウス・アーノンクール指揮/アンドレイ・メルクーリエフ他キーロフ・バレエ出演)もラインナップに含まれています。
廉価版で発売される商品の全リストはHMVの特集ページにてご確認下さいね。発売は2月27日。
- 「ニューイヤー・コンサート2003」廉価版|amazon.co.jp|HMV Japan|楽天市場|楽天ブックス|
- 「ニューイヤー・コンサート2002」廉価版|amazon.co.jp|HMV Japan|楽天市場|楽天ブックス|
そのTDKコアですが、1月18日付で社名変更のニュースリリースがありました。平成20年2月1日より「クリエイティヴ・コア株式会社」となるそうです。オフィシャルサイト(http://cmecr.columbia.co.jp/)の『弊社社名変更のお知らせ』よりご覧下さい(PDFです)。
(2008.01.22 記)
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新国立劇場来シーズン 追記
新国立劇場の2008/2009ラインナップのうち、18日の時点でキャスト情報にアクセスできなかった「Ballet the Chic ―バランシン/サープ/ドゥアト―」はデニス・マトヴィエンコがゲスト出演するようですね。
オフィシャルサイトの「Ballet the Chic」キャストページにはマトヴィ+新国立劇場バレエ団ダンサーとしか書いてありませんが、ジ・アトレにはマトヴィエンコの他に湯川麻美子/寺島ひろみ/真忠久美子/川村真樹/本島美和/山本隆之/貝川鐡夫/冨川祐樹/中村誠 他、と記載があります(公演日によっては上記ダンサーが出演しない場合もございます、との但し書きあり)。
新製作のトワイラ・サープ「プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ(PUSH COMES TO SHOVE)」はバリシニコフと当時のABTが踊っているものが映像になっています。これを新国立でやるのねー。

話を元に戻しますと、ジ・アトレによると、来シーズン「マイ・ダンサー」セット券を買った場合は応援するダンサーから直筆のサイン入りカードが届くそうです。申込書にダンサーの名前を記入する欄がありました。1人...選べない(笑)。
イープラスでは、松山バレエ団こどもの日特別公演「眠れる森の美女」よりスペシャルハイライトのプレオーダーを受付中。
→イープラス 08/1/22(火)12:00〜08/1/24(木)18:00
(2008.01.22 記)
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レビュー「マニュエル・ルグリ パリ・オペラ座バレエへの招待状」
発行:阪急コミュニケーションズ (2007/12/19)
商品の寸法:17.6 x 13.4 x 0.8 cm
|amazon.co.jp|HMV Japan|楽天ブックス|セブンアンドワイ|
美しい写真とマニュエル・ルグリの言葉で構成された本。DVDのトールケースより少し背が低いコンパクトなサイズの本ながら、ハードカバー。そして、装丁と本の中味のレイアウトも素敵。写真と文章とが互いに引き立て合っています。
まず最初に目を惹くのはガルニエ宮の美しい写真の数々。溜め息が出る程です。このガルニエ宮の写真は音楽写真家・木之下晃氏によるものだそう。多用されたゴールドの その色の内側に光を含む柔らかく暖かな色味、施された装飾の細かい部分までも、美しく切り取られています。
次に、ルグリがレパートリーを踊る写真が(若い頃の写真が多め)続き、そして『心の扉を開いて……』と題されたルグリのコメント。バレエを始めたきっかけや学校時代の想い出、エトワールの一日、パートナーや振付家のこと、引退後のことなど、彼の言葉が並んでいます。ですます調に訳されているのですが、ルグリほど”ですます調”がしっくりくる人も珍しいかも、と思ったり。
ここにはモノクロームのルグリの写真(ガルニエ宮内で撮影されたものやリハーサル写真など)も並んでいるのですが、ルグリの比類ない美しいラインを堪能するのにぴったりな「椿姫」からの写真(Tシャツ+ジャージ姿だけど)があったのは嬉しかったです。若い頃のルグリの写真を見ると、ちょっとジュード・ロウを彷彿とさせるものがあるなーと思いました。
『エトワールのバックステージ』と題された部分には、ルグリの楽屋の各コーナーを捉えた写真、フォワイエや衣装部屋などの写真が。ルグリの楽屋は整頓されていて、とても居心地が良さそうでした。ワーグナーのあとに流行りのロックを聴くこともあるという彼の「音楽にヒエラルキーはないよ」の言葉も印象的。
そして最後に『ルグリ・バレエ・レパートリー』。彼のレパートリーから20作品をルグリ自らが解説。選ばれたものはパリ・オペラ座独自のもの、そしてルグリ自身に振り付けられたり初演したものが中心になっているようです。本の紹介には”ルグリ・ファンならずともバレエの入門書としても最適です”とありますが、バレエの入門書というよりも”パリ・オペラ座バレエの入門書”という方がより合っているかな。
価格が高いと感じるかそうでもないかは、ルグリ自身やパリ・オペラ座、写真の美しさなどにどれくらい重みを置くかによって変わるでしょう。私は本にも価格にも不満はありませんが、1つだけ物足りない事がありました。それは、できればルグリが話したor書いたであろうフランス語も併記してほしかった、という事。もちろん私はフランス語は解しません。でもファンの方にとっては、彼が話した言葉そのものに触れたい人もいると思うんですよねー。上の方で「ですます調のルグリ」に触れましたが、翻訳された日本語だけでは、薄いヴェールを通して向こう側を見ているようなもどかしさを感じるのです。
フランス語を併記すると、本のサイズは倍かそれ以上になるかもしれません(日本語だけでも、かなり小さなフォントになっていますし)。必然的に価格も上がる訳で、この価格で収める為には仕方なかったのかなーとも思うのですが。それならいっそ豪華本にして出してくれても、ファンの人は喜ぶのでは...というような事を思いました。
手頃なサイズでそう重くもないので、鞄に入れていつもルグリと一緒、も素敵でしょうね。私も時々手に取って美しい写真を眺める事になるでしょう。
(2008.01.18 記)
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ダンスマガジン/DDD 2008年3月号
「ダンスマガジン」と「DDD」の2008年3月号の商品情報(記載日時点での)を上げておきます。いずれも1月26日発売。
![DANCE MAGAZINE (ダンスマガジン) 2008年 03月号 [雑誌]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B0012ORI0S.09.MZZZZZZZ.jpg)
「ダンスマガジン」2008年3月号
|amazon.co.jp|セブンアンドワイ|
![DDD (ダンスダンスダンス) 2008年 03月号 [雑誌]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B0012GV8WU.09.MZZZZZZZ.jpg)
「DDD(ダンスダンスダンス)」2008年3月号
|amazon.co.jp|
(2008.01.18 記)
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![[フィガロブックス] マニュエル・ルグリ パリ・オペラ座バレエへの招待状 (FIGARO BOOKS)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41lv0LOuq%2BL._SL160_.jpg)

