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新国立劇場 芸術監督人事

新国立劇場の芸術監督人事、舞踊部門のデヴィッド・ビントレーに続いてオペラ部門(尾高忠明氏)、演劇部門(宮田慶子氏)も発表になりましたね。

全ての芸術監督が一斉に交替するのは初めてとのこと。6月24日発表予定が「準備不足」で発表が遅れていた、とビントレー監督就任の記事に出ていましたが、asahi.comの記事によれば、演劇部門の選考過程に一部の理事から異論が出ていたようで。

  • 新国立劇場の次期舞踊監督にビントレー氏|asahi.com(http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY200806270295.html)
  • オペラと演劇部門の2氏発表 新国立劇場の次期芸術監督|asahi.com(http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY200806300130.html)

その辺りの経緯は”毎日jp”で触れられています。”現芸術監督の鵜山仁さんの続投を主張する声もあったが、遠山敦子理事長に一任となり、宮田さんに決まった”との事。劇場側の「鵜山さんが多忙で現場とのコミュニケーションが取れなかった」という理由も挙げられています。

  • 新国立劇場:次期芸術監督、演劇部門に宮田さん|毎日jp(http://mainichi.jp/enta/art/news/20080630dde041040070000c.html)

ふーん...では、そんな理事にはどなたが就任されているのかは、こちら(http://www.nntt.jac.go.jp/about/foundation/yakuin_meibo.pdf)。まぁこれを見たからといって私にはモメた原因が判る訳はないのですが(笑)。


で、肝心の舞踊芸術監督人事についてですが、ビントレーの就任自体は喜ばしいニュースとして受け取りました。特に男性ダンサーにとっては喜ばしい事ではないでしょうか。新製作の「アラジン」にしても以前上演された「カルミナ・ブラーナ」にしても、男性ダンサーを主役においた作品ですし、「カルミナ」の神学生にキャストされたダンサーたちが見せつけた新たな魅力を、私は忘れる事ができません。(もう1度、吉本さんの神学生2が見たい!)

とても気になるのがBRBとの兼任だという事。全ての上演の責任を負う職務な訳ですから、芸術監督がパートタイムジョブで成立するとは思いません。「アラジン」製作の為にビントレーは今回のべ何日くらい日本に滞在しているのでしょう?1つの作品を新製作する為だけでもかなりの日数が必要ですよね。いくら新国立劇場の年間上演数が少ないからって、それでいいのか?という想いは拭えません。年間上演回数はむしろ増やしていくべきタームですから。ビントレーも新国も大好きなだけに、余計にもどかしさを感じます。

その点に目をつぶってでもビントリーに来てもらうメリットが大きいのならば芸術監督補佐を置く話になっているでしょうが、その選任は細心の注意をもって行っていただきたいです。ビントレーの意図を明確にダンサーやスタッフに浸透させられる、エネルギーと根気を持ち合わせた人に。また、女性ダンサーたちの美点を活かす、現在のロシア・バレエ路線もいきなり排除しないで欲しい、とも希望します。ビントレーの作品で才能を開花するダンサーを見つけるのも楽しみですけどね。


なお、Birmingham Postの記事に掲載されたビントレーの談話によれば、新国立劇場側からは「BRBを辞めて専任で」というオファーは一切なかったようです。(いかに素晴らしい提案でとてつもないポテンシャルを秘めたこのカンパニーでも、もしそう頼まれたら一考さえしなかった、そう)。
# つまり新国立劇場からしてパートタイムジョブの芸術監督を欲していたという事ですか。

また、「アラジン」を含むプロダクションの共有も進行しそう。「アラジン」が上手くいけばBRBに持ってくるし、BRBの「シンデレラ」を持ってくる事も考えられるそうです。(ビントレー版は見た事ないけど、シンデレラはアシュトン版を希望熱望!)互いにとって、金銭面でもプラスになる(というか支出が減る)事になるだろう、という事で、BRB側も悪くは思ってないようですね。

プロダクションの共有だけでなく、互いのダンサーの交流も活発になるでしょうか。あちらからゲストに来るだけでなく、こちらからも。ダンサー個々のレベルだけでなくカンパニーのレベルでも(東京バレエ団とBBLみたいに)夏に劇場とっかえて公演、なんて事が出来たら楽しいけど、それはBRBの招聘元との絡みがあるから難しいか(笑)

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