Side Ballet Eyecatch

「白鳥の湖」アメリカン・バレエ・シアター(2008/07/25s)

2008年7月25日ソワレ 東京文化会館大ホール

クレジット

振付:ケヴィン・マッケンジー/原振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/装置・衣裳:ザック・ブラウン/照明:ドゥエイン・シューラー

指揮:チャールズ・バーカー/管弦楽:東京ニューシティ管弦楽団

キャスト

オデット/オディール:ジリアン・マーフィー
ジークフリード王子:イーサン・スティーフェル
王妃:ジョージナ・パーキンソン
家庭教師:クリントン・ラケット
王子の友人:ゲンンジー・サヴェリエフ
ロットバルト:ヴィターリー・クラウチェンカ,ジャレッド・マシューズ

パ・ド・トロワ:ミスティ・コープランド、加治屋百合子、ゲンンジー・サヴェリエフ

小さな白鳥:カリン・エリス=ウェンツ、サラ・レイン、アン・ミルースキー、ジャクリン・レイエス
2羽の白鳥:メラニー・ハムリック,シモーン・メスマー

式典長:クリントン・ラケット
ハンガリーの王女:マリアン・バトラー
スペインの王女:ルチアーナ・パリス
イタリアの王女:レナータ・パヴァム
ポーランドの王女:イザベラ・ボイルストン
チャールダーシュ:カリン・エリス=ウェンツ、アレクセイ・アグーディン
ニコール・グラニーロ、エリーナ・ミエッティネン、ローレン・ポスト、サラ・スミス、ミハイル・イリイン、ルイス・リバゴルダ、ショーン・スチュワート、エリック・タム
スペインの踊り:マリーヤ・ブイストロワ、ロマン・ズービン、ジェシカ・サ-ンド、コリー・スターンズ
ナポリの踊り:ブレイン・ホーヴェン、グラント・デロング
マズルカ:ニコラ・カリー、デヴォン・トイチャー、メアリー・ミルズ・トーマス、ジェニファー・ウェイレン、グレイ・デイヴィス、ロディ・ドーブル、トーマス・フォースター、ダニエル・マンテイ


感想

公演から10日以上が経ってしまいました。ずっと、感想書きに取り組んではいるのですが、書く度に「ん?あれはそういう事だったのか!」と新たな発見(妄想)があったりして、全く進みません〜。もう7,8回は視点を変えて書き直しているのですが...

今 改めて思うのは、実はマッケンジー版というのは、(ジークフリートが2人出てきたりする演出よりも)王子の心情を表す演出に優れたものだったのかも、という事。マッケンジー自身はこの点について特に語っていないようなので、本人にその気があったかどーかはわかりませんが(笑)、少なくともイーサンはこの演出から自らの王子像をつくりだし、演じ切っていたように受け取れました。

1幕と3幕にそれは顕著です。王子のベンノへのちょっとした嫉妬と王子が女性に対して初心ではない事を表す貴族の女性との踊り、「僕だけ一人ぼっちだ!」の図、そしてベンノの供を断る場面。3幕でも婚約者たちと踊る王子からは女性に手慣れた様子がうかがえます。終盤 舞台後方にある大きな扉(この存在自体が秀逸でもありますが)の向こうにオデットの嘆き悲しむ様子が見える事で、自然観客の目は王子の驚愕と落胆に目がいきますし(ロットバルトとオディールの高笑いはあまり目立たなく、しかもオディールもすぐ消えてしまう)、幕切れに閉じた扉を力なく叩き崩れ落ちる王子の姿も印象に残ります。

もちろん、私がこの日、ほとんどイーサンしか見ていなかった事はとても大きいでしょう。席が2階正面だった事もあり、彼が舞台にいる間はオペラグラスでずっと彼だけを見ていましたから、自然この日の公演は私にとっては王子の物語でしか有り得ないのですものね。ということで、以下の感想は非常に偏った、個人的な記録となります。


1幕で登場した時のイーサン王子は、自らの人生に「足りないもの」にまだ気付いていません。王位継承者としての権力の大きさは心得ていて、いずれは立派な王になりたい、と思ってはいる。でも今はまだ人格者とは言えず、少し未熟な印象。女性に手慣れた王子という演出もあって、彼の王子は 私が見た様々なジークフリートの中で一番享楽的に暮らしているようにすら見えました。

そうだなー。例えば、ジークフリートが向った先が湖でなく領地の村だったら...彼はジゼルに出会って別の物語が展開したかも。そんな風にも思いました。その位彼は"下々"とは距離感があったし、打ち解ける相手がいない孤独が透けて見える。その隔たりが彼を余計に尊大(だったよね、1幕のイーサンてば)にしているのかな、と。王子自身が自分を持て余しているのだと感じました。

だからこそ、1幕最後の「自分以外はみんなカップル」という演出が効いてくるのでしょう。自分の人生に足りないものを、他の誰もがいとも簡単に手に入れている。孤独なのは自分一人。思い知らされた彼は、ボウガンを持って自分の後を追いかけてきたベンノの「私も狩りにお供します!」の言葉も素直に聞く事ができない。1幕の幕切れまでの流れがとても自然だったと思います。


この日のベンノはサヴェリエフ。連日出演でお疲れだったかも。ベンノという役はそう見せ場のある役ではありませんが、イーサンの王子とは「友人」といいつつ微妙な距離感があってよい感じ。トロワはコープランド、加治屋さんとの3人で、加治屋さんには応援団が来ていたらしく、登場の時に拍手が沸いていました。ソリストの3人が踊っていたので、前日のトロワよりはずっとよかったです。サヴェリエフの高いふわーっとしたリフトはこの日も健在。彼は超絶技巧ばかり注目されるけれど、このリフトが本当に素晴らしいと思う。

イーサンはトロワの時に袖に引っ込んでしまったのが残念でした。前日のマックスは上手の椅子に腰掛けてニコニコ見てましたからね。イーサンは家庭教師と言葉をかわしてから袖に消えちゃった。それを下々との距離感と考える事もできるけれど...

上から見ると、貴族や農民たちの踊りはやっぱり興味深く、ABTの男の子たちの踊りはもっとじっくり見たいものです。舞台が狭く感じる密度を感じるのはダンサーたちの背の高いプロポーションのせいかしら...。この日は農民にコリー・スターンズが入っていて、農民は半ズボンなので、ちょっとヨロめきました(笑)。


2幕の舞台に飛び込んできた時、イーサンからは尊大さが消えていて、公演を見ている時は「あら、何か急にキャラが変わっちゃった?」と思ったのですが(何よー、2幕からジリアンが出るからかしら?とも思った・笑)、今はたぶん こゆことかな?と解釈して納得しています。大勢の人に囲まれていながら誰とも気持ちを共有できない孤独な王子も、誰もいない自分一人の時ならば、誰との距離感も測る必要すらなく一人の青年として存在できたのだろう、と。尊大さもつくろう必要がなかったんだよね。夜の湖畔で自分本来の姿に戻るのはオデットだけではなかった、ということなのかも。


2幕のイーサンは最初のうちは好奇心のかたまりでした。オデットとの運命的な出会いすら、美しい人に出会って一目惚れという感じではなく(だって女性には不自由してない王子っぽいし)、目の前で起こった事が信じられず、何かわからないけど真実が知りたい!という感じの表情でオデットに近づいていったような。

「なぜあなたは白鳥に?どうして?」と真剣に問われたオデットは身の上話をする訳ですが、マイムで身の上を語るバージョンは「なぜ初対面の人に対してそんなに饒舌に身の上話を?」と違和感を感じる事も多々あります。でも、オデットだって自分の不幸を嘆きながら生きてきた訳で、「どうしたの?何があったの?」と真剣に問われたら、スルスルと答えてしまうのかなー、と何となく納得してしまったのもこの日の舞台。ジリアンのマイム(それと王子に対する恐れや拒絶)が前日のイリーナのそれから比べるとやんわりしたものだったので、そう受け取れたのかも。

彼女の話を聞いた王子は「では私が愛を誓いますよ」とすぐに言うわけですが、オデットに必要なのは、まだ王子の知らない深い愛情の誓いの事。彼女は「いいえ、それは」と一度は退けます。この辺も普段は流して見がちなので、あとで思い返して なるほどー、と思うのは珍しい。


王子の"好奇心"は他の白鳥たちにも及びます。一塊になった群舞の白鳥たちの一羽に王子がおそるおそる触れると、群れが一斉にさっと身構える、というマッケンジー版のデフォルトはとてもユニークですよね。マックス王子はここで「驚かせてゴメンね」という感じで少し離れるのですが(自分もちょっとびっくりするし)、イーサン王子の好奇心はまだ満たされません。身構えた白鳥たちを見ても、まだ気になるらしく、一羽の羽(チュチュ)にそっと触れずにはいられないのです。なーんてかわいいの〜!!超真剣にチュチュに触れるイーサンがお茶目でした。

群舞ちゃんたちの踊りについてはほとんど見ていませんでしたが、彼女たちの白い羽にあたる照明がとても綺麗で、ブルーや黄色も混じって溜め息ものの美しさでした。小さな4羽の白鳥は前日よりは揃っていたのでは。小さな白鳥と大きな白鳥にはスタンダードが求められるプティパ/イワノフの振付そのままなので、今回のキャストでは満足はできませんね...。群舞もピシっと揃ってはいないので、文句を言いたくなる人もいるでしょうし、その気持ちもわかります。マッケンジーもどうせ手を入れるなら2幕の白鳥たちにも個性を持たせればよかったのに(笑)。


オデットと対話し 共に時を過ごすグラン・アダージオの間に、一人の青年としてその女性を愛し救おうと、今度は心から愛を誓う王子...のハズなんですが、実はこの時の2人から伝わってくるものはけっこう薄かった、ような気がします。イーサンとジリアンの息の合った、信頼感溢れるパ・ド・ドゥを見られた事はとても幸せだったし、これぞジークフリートというサポートも見られて嬉しかったのですが、、、高まる信頼と愛、という風には受け取れなかった。

確かにジリアンは私にとって「白鳥」として好きなタイプのダンサーではありません。DVD映像の時よりはずっと進化していて情感に溢れていたし、ドラマを妨げられる程気に入らない訳でもなく。ただ、2幕の2人からはあまりドラマが感じられなかったんですよね。

私には「2人の絆は朝がきたら夜の闇と共に消えてしまいそうに心もとない」と思えました。少なくともオデットにとって王子は必要な存在であったとは思うけど、王子にとっては、自分が誰かに必要とされる人物だ、という認識自体が重要で、これが真実の愛だとは2幕の時点では気付いていなかったのではないか、と。


3幕。孤独から開放された王子は、自然体で舞踏会に登場します。一夜にして彼の世界は変わってしまったのです。もう尊大に振る舞う必要もない。結婚相手を選ばなければいけないのは気が進まないけれど、心はとても自由になっている。残念だったのは民族舞踊のディヴェルティスマンの時にイーサンが袖に引っ込んでしまった事ですが、花嫁候補のお嬢さんたちのお相手もスマートにこなします(まったく女性の扱いに長けた王子である事よ)。

母に「さあ、花嫁を」と促され、最初こそ選んでみようとは思うんですよね。私はこの時のイーサン王子が誰か1人を選ぶつもりで一歩踏み出したのに心底驚いたんですが(笑)、今思えば、この時は王子としての義務を遂行するつもりだったのだろうと思います。しかし、意に反しての結婚はできないと悟って、それを母に告げる。この時点で少なくとも彼は、公人=王子である事より、一人の青年としての感情を母にぶつける事ができた訳です。

私はこの時のイーサンがオデットの事を念頭に置いていたかといえば、たぶんそうでもないのでは、と思っています。2幕での2人から受けた印象が大きいので、この時点での王子にとってのオデットは、自己を確立するためのきっかけに過ぎなかったのだろう、と。


ファンファーレが鳴り、フォン・ロットバルトとオディールが登場。オディールを追って王子が走りさると、フォン・ロットバルトの最大の見せ場です。

フォン・ロットバルトはジャレッド・マシューズ。まだ若いダンサーだし、上から見ると線が細く、場を支配する存在感は足りない。でも彼はこのまま場数を踏んで研鑽していけば、貴重な存在になりうるでしょう。今でも、かもしだすフェロモンはたっぷりあるし、踊りもとってもいい。魅力的なダンサーではあります。ただ、若いからオディールの父って感じではないんだよね。前日のフォン・ロットバルト、サヴェリエフには、私なりに彼のストーリーが見えたのですが、この日の彼には花嫁候補や王妃を籠絡する説得力が、ちと足りなかった、気がする。どう見てもマシューズくんより王妃のパーキンソンさんの方が百戦錬磨だよね(笑)。

話が前後しますが、民族舞踊のディヴェルティスマンでは、ナポリの2人の踊りが拮抗してて、前日の組み合わせよりはよかったと思いました。スペインのスターンズくんも可愛かったです。思うに、ABTの民族舞踊はやっぱりメリハリに欠けるんだね。それをダンサーの魅力でカバーできる場合とできない場合があるのでしょう。特にスペインは、私たちは見応えのあるスペインをいくつも知っているから、点が辛くなってしまうと言う事もあるかと。私自身は、背の高くて腕も脚も長ーい男の子たちが、腕をアンオーにしてサっと構えただけで「参りましたー」と思ったりする弱っちい人なので、ABTのスペインはけっこう好きですけどね。


ロットバルトが花嫁候補たちを蹴散らすと、イーサンとジリアンのグラン・パ・ド・ドゥ。
この2人は3幕のグラン・パ・ド・ドゥが最高でした。イーサンがジリアンと踊る時は本当に嬉しそうだ、という話を聞いていたので、そんな2人を見る機会を楽しみにしていたのですが、正にこのパ・ド・ドゥがそれでした。いやー、楽しそう!幸せそう!ジリアンを後ろでサポートするイーサン、有り得ない笑顔ですよ!ジリアンはグラン・フェッテに白鳥の羽ばたきを入れて大喝采を浴びていましたし、イーサンも彼女に負けず気合が入っていて、めちゃくちゃ盛り上がりました。

イーサンのその有り得ない笑顔(笑)と2人の竜巻のようなコーダは、まんま王子の心の高ぶりを表すかのよう。マッケンジーがパンフレットのインタビューで、王子はオデットとオディールがたぶん別人だと気付いてはいるが、後でどうにでもなると思っているかもしれない、と言っていたのには「えー?」と笑ってしまったのですが、正にイーサンはそんな感じでした。たぶん少しはオデットの事も王子の頭に浮かんだでしょうが、イーサンの王子はオディールの華やかさとロットバルトが作り出した雰囲気の中でのぼせ上がり、オディールに求婚してしまう。

あの笑顔のイーサンを見ちゃうと、もう話の筋なんか関係なく、オディールと幸せに暮らせばいいのに!と思ってしまう訳ですが(笑)オディールとフォン・ロットバルトの目的は王子との婚礼ではなくオデットを束縛し続ける事な訳で、話はここでおしまいという訳にはいきません。

舞台後方の大きな扉が開いて、その向こうで王子が誓いを破った事に嘆き悲しむオデットの姿が。最初の方にも書きましたが、観客の目はその前方にいる王子の驚愕と後悔に目がいくようになっています。あれだけ存在感のあったフォン・ロットバルトとオディールの高笑いはここではあまり目立たなく しかもオディールがすぐ消えてしまうので、物足りなさを感じない訳でもありませんが、それ以上に、閉じた扉を力なく叩き、オデットを呼ぶ王子の姿が胸を打つのです。

でも、私のここまでの見方だと「え、王子ったらオデットの事そんなに好きだったん?」という事になってしまうんですけど、くだんのマッケンジーのインタビューによれば、3幕ではフォン・ロットバルトが宮廷全体を絡めとってしまうそうですから、その魔力から開放された王子が、オディールの嘆きを見て自分の真実の愛に気付く、と考えるべきなのでしょうね。自分にかけがえのないものを与えてくれた人に、取り返しのない仕打ちをしてしまったと。正直言って、イーサンの嘆きが真に迫って胸にグっときていたので、この辺は何も考えずにひたすら感動していました。


4幕。絶望して身を投げようとするオデットを見つけて引き止める王子。心から後悔し、自分が本当に愛しているのはあなただと詫びるけれど、今更ロットバルトの魔力は消えない。イーサンはこの作品の中で計4回「あなたに愛を誓う」マイムをしていますが、そのどれもが違っていて、今更ながらに彼の演技力の豊かさにも感動。そんな王子を見つめるジリアンの、赦しと絶望と愛とがないまぜになった表情もとても印象的でした。前日のイリーナは4幕に2回「私は死にます」のマイムを入れていたけど、ジリアンは1度もしなかったような...見逃しただけかしら。

自分の軽卒さが引き起こした事態に、イーサン王子は誠実で真摯な態度でオデットに接していました。もう彼には自分の真実の愛の在処がわかっています。でも、それは遅すぎた。ジリアンのオデットは彼の事を赦しているし彼の愛をも疑っていないけれど、フォン・ロットバルトの魔力の影響とはいえ、自分以外の女性に夢中になり愛を誓ったところを見ている訳ですよね。その3幕の盛り上がりが凄かっただけに4幕の悲劇が引き立ち、オデットの心の痛みを思うと、こちらまで泣けてきます。

そして、このまま絶望を背負って生き続ける事より死を選ぶオデット。その勇気を与えたのは王子の真実の愛だったのではないでしょうか。そして、彼女を追って湖に身を投げる王子にためらいがなかったのは、、もちろん彼女への愛ゆえでしょうが、死をもって自らの過ちを浄化する意識もあったのかもしれない。

彼らの強い愛がロットバルトの魔力を失わせてしまう。それに狼狽し、苦しみながら死んでいくロットバルトにすら感動してしまうのは、この日も一緒でした。マッケンジー版の4幕に何故自分がここまで感動するのか説明は困難ですが、、、(ご覧になった方々の、酷評の部分も理解できるし)、音楽の力も大きいとは思います。それに、ハマる人にはハマる作品なのよね。


カーテンコールも大いに盛り上がりました。東京での最終公演でもありましたし、大歓声に値する熱演でしたから。ロットバルト役のマシューズくんもジャンプしながら飛び出してきたり(いいねー、こういう若手大好き!成長が楽しみだわ)。

でもやっぱりジリアンとイーサンはそれ以上にサービスたっぷりでした。高速シェネで出てきたジリアンがイーサンを呼ぶと、負けずのシェネで出てくるイーサン(ナイス!)。更に止まらない拍手に跳躍で出てきたジリアンがまたイーサンを呼ぶと...期待するじゃん?でもイーサンは、踏み切るか、と見せかけて美しい5番ポジションを見せるという落ち。楽しすぎ。

今回の来日公演では、世界初演から間もないトワイラ・サープの新作、「海賊」アリ、そして「白鳥」ジークフリート、と初見の役ばかりでイーサンを堪能できて本当に幸せでした。「海賊」のアリではマッチョな印象だったイーサンが、王子姿はほっそりと見えて若々しく見えるのも新鮮で。あの白いうなじとサイドに流した髪の王子さまに出会えて、本当に幸せでした。また、新国「シンデレラ」で見せた存在からしてキラキラの王子とはまた別の、そこに生きて成長していくジークフリートを見られた事も宝物となりました。

願わくば、イーサンのアルブレヒトとレンスキー、それとバランシンものも見たいものです。彼が引退する前に私がNY通いできる身に戻れたらいいけれど...それはわからないので、ぜひ日本でももっと踊ってくれますように。

Comments [2]

No.1

同じく観客席でこの公演を観ていた者です。
この深〜い読みはとても新鮮でした!
そして、イーサンに対する深い想いにも感動しました。元々はアンヘルが観たくて取ったこの日のチケットですが、イーサンの王子を心待ちにしていた方々の事を思うと、今回は本当にこれで良かったのだなぁと心から思えるのでした。

ところで、今日からABTはオレンジ・カウンティー公演です。私も先ほど観て来たばかりですが、今夜もイーサンは元気に「ならず者」を踊っていましたよ。

これを読みふけっていたら今夜の自分の感想を書きそびれてしまいました。(笑)

No.2

いちぞーさん、初めまして。コメントありがとうございます。
そうですよね、アンヘルを楽しみにチケットを買った方も会場には大勢いらしたと思うのですが、あの3幕のグラン・パ・ド・ドゥで赦していただけただろーか、と少し心配だったりします。

アンヘルが無事来日して踊ってくれて、イーサンも最初から踊る日が設定してあればみんなハッピーになれたのですが、こればかりは仕方ありませんね。アンヘルの疲労もピークだったでしょうし、踊らない選択もまたファンに誠実であるため、と理解しています。そして、そんなコレーラの率直な心情をいち早く私たち日本のファンにお伝え下さったいちぞーさんにも感謝しています。いつも貴重な記事をありがとうございます。

そして、私のトンデモ感想を怒らずにご覧いただいた、いちぞーさんの広い度量にも感謝です。ホントにお恥ずかしい。お忙しい中、お時間を頂いてしまってスミマセンっ。

ABTオレンジ・カウンティー公演の感想、楽しみにしています!

このページの上部へ

プロフィール

ゆう:ただいま劇場通いはお休み中。その間もバレエから離れられずブログ更新していましたが、そちらも現在は滞りがち。どちらも元に戻れるかどうか自分でも心配…。

サイト内検索

バレエ映像カタログから検索したい場合は「バレエDVD/Blu-ray/VIDEO」の検索欄をご利用下さい。

このブログについて

2016年2月にスマートフォン・タブレットでも見やすいデザインに変更しました。過去記事も順次対応させて参りますが、しばらくの間お見苦しいところが多々あると思います。お許し下さい。

スパム防止のため、トラックバック停止/コメントは投稿日より2ヶ月間受付とさせていただいています。

月別アーカイブ

for Mobile

qrcode

ガラケー用QRコードです。