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「パキータ」パリ・オペラ座バレエ(2010/11/01)

2010年11月1日 パリ・オペラ座 ガルニエ宮

クレジット

振付:ジョゼフ・マジリエ Joseph Mazilier / マリウス・プティパ Marius Petipa
復元振付:ピエール・ラコット Pierre Lacotte
音楽:エドアルド・マリー・エルネスト・デルデヴェス Edouard-Marie-Earnest Deldevez / ルードヴィヒ・ミンクス Ludwig Minkus
オーケストラ編曲:デヴィッド・コールマン David Coleman
美術:ルイザ・スピナテッリ Luisa Spinatelli
照明:Philippe Albaric

指揮:Philippe Hui
演奏:パリ・オペラ座管弦楽団 Orchestre National de L'Opera de Paris

主要キャスト

Paquita:ドロテ・ジルベール Dorothee Gilbert
Lucien d'Hervilly:マチュー・ガニオ Mathieu Ganio
Inigo:ステファン・ファヴォラン Stephane Phavorin
Don Lopez de Mendoza:Guillaume Charlot
Dona Serafina:Sarah Kora Dayanova
Le General, Comte d'Hervilly:Emmanuel Hoff
La Comtesse:Beatrice Martel
Pas de trois:メラニー・ユレル Melanie Hurel / ミリアム・ウルド=ブラーム Myriam Ould-Braham / マロリー・ゴディオン Mallory Gaudion

Deux Officiers: Bruno Bouche / Florian Magnenet
Polonaise: les eleves de l'Ecole de danse
Grand Pas: Laurence Laffon / Severine Westermann / Mathilde Froustey / Charline Giezendanner / Aurelia Bellet / Heloise Bourdon
Fanny Gorse / Marie-Solene Boulet / Christelle Granier / Geraldine Wiart / Eleonore Guerineau / Daphnee Gestin / Aubane Philbert / Pauline Verdusen


感想

Garnier

もうだいぶ記憶が薄れてしまっていますが、少しメモを残しておこうと思います。何よりバレエ鑑賞自体から1年半以上遠ざかっていますので、鑑賞の勘所みたいなものも忘れていますけども。

お席はバルコンのちょうど真ん中あたり。前に大きな男性が座って舞台中央の視界が遮られたので、隣のオットが席をかわってくれました。おかげで視界良好。バレエ鑑賞再デビュー(と言っていいかと)の私にはちょうどいい、全体の見えるよいお席でした。

「パキータ」は以前の来日公演にも持って来た演目ですが、私は映像以外では初見。パリ滞在中にはこの日しか上演がなかったので、発売日に押さえました。でも、ちょうどこの日はシャトレ座でマリインスキーの一夜限りの「せむしの仔馬」ゲルギー指揮、の公演がありましたから、そちらを選んだ方も多かったんじゃないかなー。


paquita3

さて、本題。
パキータ、やっぱり音楽はとっても退屈というか単純です。音楽に何かをインスパイアされる事はない。筋もたわいがないし、踊りの部分とマイムというか芝居の部分が乖離していて、長くディヴェルティスマンが続くと(例えそれがパリオペの美しいダンサーたちでも)ちょっと退屈してくる。

でも、この芝居が独立していて筋もたわいもない、というのはパリを訪れた観光客が一夜の思い出にオペラ座に足を運んでみるバレエとしては、とっても適しているような気がしました。綺麗な衣装を着たダンサーもたくさん出て来るし、休憩1回で2時間ちょっとっていうボリュームもちょうどいい。(まぁ、私も観光客目線だったって事は否定できませんな)

しかもこの日、ドロテは最強だったのです。くるくる変わる表情でマチュー@リュシアンとイニーゴ@ファボランだけでなく観客までも虜にし、あのラコットさんの振付も美しくこなし、グラン・パ・ド・ドゥでは観客にもわかりやすーい、見事で長いバランスも披露。全幕において必ずしも技巧を見せつける必要はないかもしれないけど、ドロテのバランスはバレエの醍醐味の1つを見せたといっていいんじゃないかしら。

そんな訳で、この日の公演は正にドロテのものでした。愛らしく、喜怒哀楽がはっきり伝わってくる表情、美しい首から肩のライン、どれだけ踊っても崩れないステップ。そしてグラン・パ・ド・ドゥでの気品と貫禄。ブラヴォ。

一方、マチューのリュシアンは精彩に欠いておりました。おつかれだったのかなー。リュシアンという役はバレエのキャラの中でもかなり上位に位置する特徴のない役だと思うけど、見る前は、マチューの美しい青年ぷりはそれだけで十分な説得力があるような気がしていたんですよね。でも何だか…私の席まではマチューのキラキラが届かなかったみたい。とても残念。素敵な男っぷりではありましたけどね。踊りの面では、着地はほとんど流れてしまっていたし、音楽に置いていかれそうな危うさも。リフトもちょっと重そうだったかなー。ドロテが鉄板だったので、その分目立っちゃったかもね。

そして、ステファン・ファヴォランのイニゴがまた楽しかったです。彼の役者っぷりはよく判っていたので、今回はきっと楽しいものがみられると思っていましたが、全く裏切られる事はなかったです。パキータの事が好きで好きで仕方なくて、でも思い通りにいかなくて怒鳴りつけちゃう。リュシアンさえいなくなればパキータは自分のものだって思って悪事に手を貸しちゃうのね。愚かだけど憎めない、愛しくてかわいそうなイニーゴ。

トロワは、ユレルとミリアムちゃん、そしてゴディオンくん。ここは3人ともとてもよかったです。ユレルも安定していたし、ミリアムは特にお見事〜。あのたっぷりしたチュチュの衣装を着ると、お人形さんみたい。ゴディオンくんも相変わらず輪郭のはっきりした踊りで気持ちよかったです。2幕の2人の士官の踊りにはフロリアン・マニュネくん。彼もリュシアン踊ってますよね。雰囲気がリュシアンに合ってますね−。気品があってふんわり優しくて。この公演の数日後にプルミエ昇進のニュースも納得です。

そういえば、グラン・パのポロネーズでバレエ学校の生徒たちが出てきた時はお客さんたち大喜びでした。踊ったあとの拍手も一際大きかった♪

という訳で、久しぶりのバレエはとても楽しかったです。美しいガルニエも堪能して満足(でも、翌日また昼間に見学しに行っちゃったんですけどね)。

上に載せた写真同様、下の写真もオットの撮影です。諸事情より敢えてぐっとサイズと画質を落としてありますが、オリジナルはすごくよく撮れているんですよっ、と申し添えておきます(笑)。

paquita1 paquita2

Comments [2]

No.1

「オペラ座のすべて」で「パキータ」のリハの模様がいっぱい出てきました。
それにつられて今回、私も観に行ったのですが。。。ストに当たっちゃいました。。。。
観られないと観たくなるのが人情。次回かかった時もきっと行ってしまいそうです(笑)

No.2

junさん、うわー、そうでしたか、それは本当に残念でしたね。
10/28のマリ=アニエスの日、でしたでしょうか。あの日は年金ストでパリ中とっても大変な事になっていたのではないでしょうか。
私たちは幸いにも見る事ができましたが、出発までは気が気じゃなかったです。また早い時期に再演があるように、私もお祈りしています。
「パリ・オペラ座のすべて」、昨夜ちょうどWOWOWで放送されていて、私もDVD持っているのに、この感想を書きながらずーっと見ていました。ホントに「パキータ」多かったですね。見ながらいろいろな想いがあって、私もまたガルニエでバレエがみたいなーとしみじみ思いました。チャンスがありますように。

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ゆう:ただいま劇場通いはお休み中。その間もバレエから離れられずブログ更新していましたが、そちらも現在は滞りがち。どちらも元に戻れるかどうか自分でも心配…。

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