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2004年9月 Archive
レビュー「バレリーナの情熱」
- 2004/09/30 23:00|
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著者:森下洋子
発行:(1994.01)
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文庫版を中古で購入しました。話し言葉に近い言葉で綴られているので読みやすいです。
そして、なんと迷いのない、揺るぎない意志で生きている人だろうかと驚きました。ご本人同様すっきりと無駄のない言葉は、柔らかい質感でありながら経験に基づいた知識をふんだんにとりこんだ深いものです。バレエの道を歩む人には特に大きな指標となると思うのですが、そうでない私にも興味深いものでした。
なーんて、ちょっと堅いですかね。ヌレエフ、フォンティーン、ベジャール、ドンについての話も更に興味深いものでした。特にベジャールとの、「ライト」初演時のエピソードは面白かったです。あの作品は森下さんにとっても大きなターニング・ポイントだったようで、その頃の森下さんを見られたバレエファンは幸せだよなーと羨ましく思いました。去年発売されたDVDで「ライト」が収められたものがありますが、あれは一部の抜粋なんですよね。全部見られる機会はないのでしょうか・・・。いや、それだけでなく、森下さんの昔の映像などももっと見たいものだと思うのですけど。
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レビュー「闘う白鳥」
- 2004/09/29 23:00|
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著者:マイヤ・プリセツカヤ/訳:山下健二
発行:(1996.06)
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片手で持って読んでいるとその手が腱鞘炎になる程に重たい本ですが、すごく面白かったです。最初はその文章のスタイルに慣れずに読みにくさを感じたのですが、それに慣れたら面白いこと面白いこと。バレエに関する人の自伝や他人が書いた本などいろいろ読みましたが、自伝の方が基本的に面白いですね。そして、この本は特に。
ロシア(ソ連)という国で言いたいことをいい、踊りたいものを踊るということが、ほとんど不可能だった時代に、呼吸をするのと同じ自然さでそれを欲したプリセツカヤは、正に闘いの人生を生きてきたのですね。まっすぐでせっかちな愛すべきプリセツカヤ、ずっとそんなに好きなタイプじゃないと思っていたけど、この本を読んで考えを改めました。
あのプリセツカヤが自分に基礎が足りないと悩み続けたこと、結婚の本当に初期の段階で子供よりバレエを選んだこと、海外で踊るための許可を得るために苦労した長い期間のこと、自分の為のバレエ「カルメン」を作り上演するためにまた上層部と闘わなければならなかったこと、などなど知らなかった側面、ぼんやり知ってただけの事を生々しい記述で知り、まるで彼女の半生を共に生きてしまったかのような読後感でした(もちろん、本の最後は明るい希望と旅立ちの話なので助かりましたが)。
彼女のためにシチェドリンとの出会いを喜びたいと思います。彼がいるから乗り越えられたことがどれだけ多かっただろうかとも思うし、だいたい、夫について書く彼女の文章から大きな信頼と深い愛情が溢れていてよけきれない程ですからね。
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レビュー「魅惑のとき」
- 2004/09/28 23:00|
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著者:佐々木涼子・瀬戸秀美
発行:(2000.12)
1994年2月から96年3月まで朝日新聞紙上に掲載された「ダンスの現場−魅惑のとき」をもとにしたものだそうで、毎回(見開き)一人のダンサーをクローズアップしたものがまとめられています。片側のページに瀬戸さん撮影のモノクロ写真、もう片側のページ上半分に佐々木涼子さんの文章が掲載、という形なのでボリュームの割にすっと読めて、しかもとってもおもしろいんです。
今やスーパースターのダンサーも10年前はちょっと青臭かったり初々しかったり、あるい既に引退したダンサーが脂の乗り切った時期だったり、そういう当時の状況もとっても興味深いし、瀬戸さんが切り取るダンサーの写真も今とは違う面だったりして、本当に飽きません。
もしも私が当時朝日新聞を購読していたら、たぶんもっと早くバレエを見るようになっていたのではないかしら、と悔しくなる本でもあります。
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レビュー「Made in LONDON」
- 2004/09/27 23:00|
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著者:熊川哲也
発行:(2002.02)
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文庫版です。古書店で持ってないバレエ本を見かけたら、基本的に買って帰ることにしてるのですが、熊川哲也の本が文庫になってるのは知りませんでした。
ロイヤル退団からKバレエ設立までの間に発売された同名の単行本を文庫化するにあたり、Kバレエ設立後の話なども加筆されたとのこと。
ストレートな物言いで、きっと普段もこんな感じなんだろうなーという印象。たぶん裏表はなさそうだけど、そのストレートさを受け入れられない類いの人が多い場所では、相応のキャリアがつくまではなかなか生きにくかったのでは、と想像してみたり。もちろんそんな湿っぽい(?)話は書いてありませんけどね。
ダンサーとしての話と素の自分の話、それぞれとても面白く読みました。たぶん性格的にあまり苦労話はしたくないのではと想像してるけど、Kバレエ設立10年位したところで、またこんな本を出してくれたら面白いと思う。ぜひよろしく〜。
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ダンマガ最新号
ダンマガ買ってきました。東バ・ガラとかスタダン「ジゼル」とかハンブルク・バレエの企画物とか、興味深い記事があるのですが、とりあえずパラパラとめくっていたところ、新国立「ライモンダ」初演に向けての牧阿佐美芸術監督のインタビューがありました。
山本王子にサポートされる志賀さんの造形の美しいこと〜。牧監督によれば、アブデラクマンは「きれいなアラブの騎士」として描かれるのだそーです。そして、話題のゼレンスキー@アブデラクマンは、驚いたことにゼレンスキーから名乗り出てのキャスティングだとか。そして、アブデラクマンの振付は小嶋さんが手伝っているとか。ご自分で踊って下さったらいいのにー。
インタビューの最後では来期の話が。古典以外に今までアシュトン、マクミラン、プティよりも若い世代の振付家の作品を、ということですが、そーするとどなた辺りになるのでしょうか。・・・と、たった見開き2ページの記事を熟読してしまって。
他はまた後でゆっくり。今日は他にamazon.comで買ったバレエ映像がいくつか到着。うー、見るのは10月に入ってからかしら。まだ未見の映像が溜まっているのになかなか見れなくて悲しい・・・
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レビュー「バレエ・テクニックのすべて」
- 2004/09/26 23:00|
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著者:赤尾雄人
発行:(2002/10)
バレエを見るようになれば自然といろんなテクニックの名前とか覚えられるかなーと思っていたのですが、いっこうにその気配がない私。ここらでお勉強した方がいいかしらと思い購入してみました。
写真と図解と、参考になるバレエ映像などを示しながら文章での説明があるわけなんですが、自分で踊らないせいか、なかなか難しかったです・・・たぶん私の理解力が足りないんだと思うんですけどねー。
私の個人的期待として「逆引き」というか、「あの演目のあの場面で踊られるあのテクニックの名前は何ていうの?」という使い方がしたかったのですが、その用途には不向きなようでした。でも、初歩的な部分からしっかり読んで覚えていくのには向いているように思います。写真も最近のダンサーの舞台写真が使われていてとても美しいので、その点はとても満足です。
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ダブルブック
10月のバレエ放映などをぼんやり見ていたのですが、放映がカブってるところがありました。10月3日の「芸術劇場」は東バの40周年記念ガラ(情報コーナーでしょうか)と8月のローザンヌ・ガラが放映されますよね。この日の同じ時間帯にスカパーのTBSチャンネルでKバレエの「眠り」の放映があるんですよ〜。どちらも1度きりの放映だと思うので、ちょっと困るところです。「眠り」は映像が市販されているけど高いので・・・ちょっと対策を考えないといけませんね。ふむ。
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レビュー「American Ballet Theatre 2005 Calendar」
- 2004/09/25 23:00|
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写真:Nancy Ellison
発行:Universe Publishing(2004.07)
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おなじみNancy Ellison撮影のABT 2005年カレンダー。
基本的にほぼ「THE BALLET BOOK」で見たような写真ばかりだというのが少しがっかり。もちろんこの本を買った人ばかりではないと思うし「お手ごろ価格でABTのダンサーがあなたのお部屋に1年中!」という意味ではオススメです。
モノクロの写真の方が少し多めですかねー。2004年カレンダーのように演目の一部分を切り取って見せる写真もありますが、ダンサーたちのレッスンを切り取った写真もあります。毎年同じような写真ばかりじゃ飽きちゃう、という方もいるでしょうから、その意味ではよいかも。
ちなみに各月の構成はこんな感じです。
1月 レオタードに練習用のロマンチックチュチュ(で合ってるのかな?)をつけたアンナ・リセイカに、Tシャツ&ジーンズ姿のギヨーム・グラファンがイスに座りながら指導中(モノクロ)
2月 タンクトップにひざ上スパッツで片手にタオルを持って踊るカルロス・モリーナ(ボストン・バレエに移籍しちゃったのね)の後ろにピアニストのヘンリエッタ・スターン(モノクロ)
3月 ニーナ・アナニアシヴィリとフリオ・ボッカの「眠りの森の美女」(カラー)
4月 フロア・レッスン中のアドリエンヌ・シュルト、デヴィッド・ホールバーグ、アンジェラ・スノウ(モノクロ)
5月 パロマ・ヘレーラの「ロメオとジュリエット」(モノクロ)
6月 アンヘル・コレーラのアリ「海賊」(カラー)
7月 アマンダ・マッケローとイーサン・スティーフェルの「ジゼル」2幕(カラー)
8月 ジュリー・ケントのオデット「白鳥の湖」(モノクロ)
9月 ジリアン・マーフィーとマルセロ・ゴメスの「くるみ割り人形」2幕(カラー)
10月 ニーナ・アナニアシヴィリの「ラ・シルフィード」(モノクロ)
11月 Marta Rodriguez-Cocaのジャンプ(ドンキのキトリみたく両手と上半身を後ろに反らせたの、あれは何ていうのかしら?)を後ろでニコニコ見つめるコール・ドの仲間たち(モノクロ)
12月 キトリっぽい衣装でABTのツアーコンテナにちょこんと座るパロマ・ヘレーラ(カラー)
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