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本・雑誌-本のレビュー Archive

レビュー「シュツットガルト・バレエ2007カレンダー」

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撮影:Gundel Kilian
発行:Weing Arten(2006/05)
|amazon.co.jp|取り扱い終了


シュツットガルト・バレエの2007年カレンダーが届きました。ABTのカレンダーは約30センチ四方ですが、こちらは45x35センチ。全部モノクロで、スタジオでのリハーサル(ほとんどがレッスンウェア)を切り取った写真になっております。カレンダーの1枚1枚の紙質はものすごく上質という訳ではないけれど不足はない程度ですし、表紙の上に透明なプラシートがあったり、ボール紙の芯がついていたりと、かなりしっかしとした作りのカレンダーです。ABTのカレンダーからすると高い印象がありますが、商品としての質はいいですよ。

フォトスタジオで撮ったカラーの「きれいな写真」がお好みの方やいろんなタイプの写真が見たい人には物足りないかもしれませんが、上の表紙写真みたいな写真家と被写体の距離感とか写真の空気感がお好きならば、お勧めです。私はとても気に入りました。

1月「交響曲第7番(ウヴェ・ショルツ振付)アリシア・アマトリアン、イヴァン・ジル・オルテガ
2月「フォー・テンペラメント(ジョージ・バランシン振付)」Magdalena Dziegielewska、マリジン・ラドメイカー
3月「レ・シルフィード(ミハイル・フォーキン)」Anna Osadcenko 他
4月「白鳥の湖(ジョン・クランコ)」Diana Martinez Morales
5月「ロミオとジュリエット(ジョン・クランコ振付)」アリシア・アマトリアン、フリードマン・フォーゲル(表紙の写真)
6月「ロミオとジュリエット(ジョン・クランコ振付)」エレーナ・テンチコワ、ジェイソン・レイリー
7月「じゃじゃ馬ならし(ジョン・クランコ振付)」エリック・ゴーティエ、アレクサンドル・マカシン
8月「カジミールの色(マウロ・ビゴンゼッティ振付)」ブリジット・ブライナー、アレクサンドル・ザイツェフ
9月「じゃじゃ馬ならし(ジョン・クランコ振付)」イリ・イェリネク
10月「ルル(Christian Spuck)」カーチャ・ヴュンシェ、エヴァン・マッキー
11月「ロミオとジュリエット(ジョン・クランコ振付)」フリードマン・フォーゲル、ミハイル・カニスキン、アレクサンドル・ザイツェフ
12月「ロミオとジュリエット(ジョン・クランコ振付)」スー・ジン・カン、フィリップ・バランキエヴィッチ

「ロミオとジュリエット」の組み合わせは全部日本公演で見られたものと同じなので、自分の思い出と直結しているのが「いいなー」と思う理由の1つかも。11月のフォーゲル/カニスキン/ザイツェフは、仮面舞踏会に潜入する前にボーイズ3人で踊るところ。あの3人組はかわいかったよねー。公演を思い出しちゃいます。

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レビュー「Vladimir Malakhov, Jahrhunderttaenzer」

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写真:Gundel Kilian
発行:Daco Verlag(2006)
amazon.co.jpamazon.de

Gundel Kilianさんによるウラジーミル・マラーホフの最新の写真集です。といっても、シュツットガルト時代の写真が大半で、最後にベルリン国立「眠れる森の美女」の写真が挿入された形の「最新」なんですけどね。同名タイトルの本が1995年に発売されていたようなので、どうやらそれの改訂版と言ってよさそうです。

レパートリーごとにステージ写真やリハ写真がふんだんに掲載されています。割合としてはモノクロの方が少し多いと思いますが良質の写真ばかりなので見応えたっぷり。ドイツ語と英語が併記されているのはありがたいです。マラーホフの西欧でのレパートリーを再確認する意味でも、よい写真集だと思います。できればABTでのレパートリーもフォローしてくれたら最高でしたけど、キリアンさんの活動拠点からいって難しいのでしょうね。

タイトルの「Jahrhunderttaenzer」とは史上最高のダンサーという意味だそうです。

なお、この写真集はフェアリーでも取り扱いがあるようです。バレエ会場の出店にも置いてありましたから、ご覧になられた方も多いかと思います。
http://www.fairynet.co.jp/www/on-shop/fn-kakudai-1.html
しかしフェアリーで買うと8,500円しますから、それならユーロが高騰しつつある現在でもamazon.co.jpで買う方が安上がりです。内容を確認してから買いたい方はまず店頭で中味をチェックし、amazonで買うのが賢いですね(笑)。

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レビュー「現代ドイツのパフォーミングアーツ—舞台芸術のキーパースン20人の証言」

現代ドイツのパフォーミングアーツ―舞台芸術のキーパースン20人の証言

編者:堤広志
発行:三元社(2006/04)
amazon.co.jp楽天ブックス

現代ドイツのパフォーミングアーツ、大きく分けて演劇とダンス、2つについて関係者の証言を集めた本。最初はどんな目的のための本かわからなかったのですが、読み進めていくうちに「2005-2006 日本におけるドイツ」の期間に来日した団体をピックアップしたものだとわかりました。「2005-2006 日本におけるドイツ」のガイドブック的役割を果たすには、2006年4月発行と遅すぎた感じですね。あとがきで編者の堤広志さんが触れていますが、当初は2005年3月刊行の予定が取材状況など諸般の事情により予定が大幅に遅れた、とのこと。予定通りに刊行されていれば、よい手引きとなったでしょうに残念です。

さて、ダンス部分に的を絞ると、インタビューに登場するのは、ウラジーミル・マラーホフ(ダンサー・振付家/ベルリン国立バレエ団芸術監督)、ポリーナ・セミオノワ(ダンサー/ベルリン国立バレエ団プリンシパル)、ジョン・ノイマイヤー(ダンサー・振付家/ハンブルク・バレエ団芸術監督)、イリ・ブベニチェク(ダンサー・振付家/ハンブルク・バレエ団プリンシパル)、服部有吉(ダンサー・振付家/ハンブルク・バレエ団ソリスト)、ウィリアム・フォーサイス(ダンサー・振付家/ザ・フォーサイス・カンパニー芸術監督)、安藤洋子(ダンサー/ザ・フォーサイス・カンパニー)、サシャ・ヴァルツ(振付家・演出家/サシャ・ヴァルツ&ゲスツ芸術監督)、フアン・クルース・ディアス・デ・ガライオ・エスナオラ(振付家・ダンサー・音楽家/サシャ・ヴァルツ&ゲスツ)、リュック・ダンベリー(振付家・ダンサー/サシャ・ヴァルツ&ゲスツ)。他に、立木燁子さん、押切伸一さん、副島博彦さんによるコラムもあり。バレエに限って言えば、取り上げられているのは「ドイツのバレエといえば」思い浮かぶ代表的な面々ですが、それでも読み応えあるインタビューでした。

巻末資料として、ベルリン観劇ガイド、日本国内で発売されているドイツのパフォーミングアーツ関連の書籍やDVD情報、人名グループ名解説など。全てモノクロで華やかさはありませんが、今この時期のドイツのパフォーミングアーツのいろんな側面を知るのによい本だと思います。

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レビュー「パリ オペラ座バレエと街歩き」

パリ オペラ座バレエと街歩き

著者:加納雪乃
発行:集英社(2006/04)
amazon.co.jp楽天ブックス

「オペラ座の魅力、バレエの楽しみ」「輝けるダンサーインタビュー」「パリで楽しむおいしいもの」の3項からなる、パリ・オペラ座バレエとパリの美食へと誘う本。カラーページが多く、ダンサーの写真やインタビューがたくさん出ているのに惹かれて購入。

インタビューに登場するダンサーは、マチュー・ガニオ、マリ=アニエス・ジロ、エルヴェ・モロー、バンジャマン・ペッシュ、ローラ・エケ、ミリアム・ウルドブラーム、ジョシュア・オファルト、セバスチャン・ベルトー、エレオノーラ・アバニャート、マニュエル・ルグリの10人。他にディレクターのジェラール・モーティエ、バレエ・ディレクターのブリジット・ルフェーブル(ガルニエ宮の屋上と思われる場所での彼女の写真がとっても素敵!)。バレエ雑誌ではなかなかインタビューの機会のないダンサーが取り上げられているのもよいですね。

しかし、この本の最大の魅力はふんだんに使われた美しい写真たちかも。著者自身が撮影したものとライセンスものと両方あって、どちらもとても素敵。写真を見てるだけでも楽しめます(私、写真好きなんで)。パリのガイド的な部分も、美味しそうなお店がたくさん出ていて旅行の時には役立ちそう。

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レビュー「Yoko Morishita」

Yoko Morishita

撮影:中嶌英雄
発行:主婦と生活社(2005/12)
amazon.co.jp楽天ブックス


舞踊歴55年を迎えた森下洋子さんの写真集。撮影の中嶌英雄氏は「オフィシャル・カメラマン」として30年間撮り貯めた彼女の写真から厳選されたものが収録されているとのこと。ほとんどが80年代から90年代の舞台の写真で、清水哲太郎氏の他にルドルフ・ヌレエフやフェルナンド・ブフォネスとの写真なども見られました。

数々の写真を見ていて、私はオデットやジゼルを踊る森下さんより、オーロラやキトリ、ラ・シルフィードを踊る彼女の「陽」の表情に魅せられていました。何とも言えない、こちらまで幸せにする笑顔とちょっといたずらっ子のような表情が何とも言えず魅力的。そして、ページをめくるたびに森下さんの「バレエが好き!」「ホントに好き!」というほとんど叫びのような声が紙面を通してビシビシ伝わってきます。華奢な体にはち切れそうなエネルギーをたたえて踊るのは今も変わらないのでしょうが、その時代の彼女を見てみたかったものです。

写真集の構成はこれ以上ないシンプルさ。写真たちがひたすら続き、最後に森下さんの感謝の言葉(その横には幸せそうな表情で観客の拍手に応える彼女を再度から撮った写真)、収録された写真の撮影年と演目がミニマムに記載されたもの、1964年!の「週刊少女フレンド」にモデルとして登場したその雑誌表紙(かわいい〜)、そして森下さんのプロフィールというもの。それだけに「これからもまだまだ踊り続けるわ!」という森下さんの言葉が聞こえるようです。

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